乳がん手術 退院後の家事・生活の不便なこと 車の運転
退院翌日~4日くらいは、料理はせず、主人が簡単なものを作ってくれたり、宅配や買い置きで済ませました。
包丁で固さのある野菜を切ることも難しかったです。傷が痛いわけではなく、右手に力が入らない感じでした。
右手の上に左手をのせて、左手の力をかけて切ることはできましたが、かなり時間がかかるので諦めました。
そして洗濯物干しができませんでした。
ピンチハンガーを低めのところにかけられれば、時間がかかってもできたかもしれないのですが、我が家のホスクリーンや物干しが高い位置にあり、どうしても右腕がそこまで上がりませんでした。
普通のハンガーであれば、左手を使ってかけられるのですが、ピンチハンガーはどうしてもはさむ時に両手を使うことになるので、難しかったです。
主人や手伝いに来てくれた母にお願いしました。
掃除機をかけるのも、風呂掃除なども、今まで右手しか使っていなかったため、左手にするだけでなかなか時間がかかり、少しストレスでした。
我が家は和室に布団を敷いて家族3人で寝ているのですが、厚めの敷布団が重くて押し入れにしまうことができなかったので、畳んでたまに畳に風を通しつつも、畳んだまま出しっぱなしの状態でした。
自分の歯磨きも、上下のほんの少しの動きなのですが、意外にこれが難しく、慣れない左手にしていました。
あとは、髪を洗うことや、タオルで拭く、ドライヤーで乾かすことが難しかったです。
普段は右で持つドライヤーも、重いので左手でドライヤーも持ってみても、右手も手があがらないので手ぐしや整えることができず、地味に苦労しました。
私の髪は肩下くらいなので一つに結ぶことも多いのですが、これも腕が上がらずできないので、髪はおろしっぱなしでした。
そして普段車を運転するのですが、ハンドルを両手で持つというよりはほとんど右手しか使っていなかったので(駐車でバックする時など)、左も使うように練習しなくてはと思い、退院5日目くらいに近場まで乗ってみました。
無理に運転する必要はないのですが、私の場合、退院後にリンパ液が胸の中に溜まり、急遽病院へ抜きに行かなくてはいけなかったので、外来のあるあと3日のうちに、運転に慣れておきたかったのです。
電車でも行けますが、体力もない状態ですので電車の方が大変に感じ、どうしても車で行きたかったのです。
ほんの5分もかからない場所でも、右手のつっぱりによってかなり運転しにくく、とても疲れを感じました。
病院までの往復1時間の運転ができるのか不安になりました。
退院6日目、7日目とリハビリのように車を運転していると、左手の使い方も慣れてきて、右手も少しずつ回復しているのがわかり、外来前日には「病院まで運転できる!」と自信が持てました。
手術前の生活と違うと、不便だったり落ち込んだりすることがありますが、1日1日回復していることを本当に実感したので、人間の身体の回復力はすごいなぁと思いました。
無理をせず、でもできることを増やすためにリハビリは続け、しっかり休養するということを意識して過ごしました。