乳がん治療中の私が、ドラマ【アライブ・がん専門医のカルテ】1話 を見てみた感想。がん患者本人とその家族の心情について考えました(ドラマ少しネタバレあり)
2020年冬ドラマ
【アライブ・がん専門医のカルテ】1話が、1月9日に放送されました。
私は最近あまりドラマを見ていなくて、新しいドラマの情報もいつもは疎いです。
でも今回たまたまこのドラマが始まることを知った時、
すぐ興味が出たのですが、
「乳がんについて取り上げてくれたら、ぜひ見てみたい」
「がん全体の勉強になるかもしれない」
「乳がん以外の治療方法なども知りたい」
と思いました!
でも同時に、
「自分が、がんという病気と向き合いすぎてしまいそうで心配…」
「患者さんやその家族に感情移入しすぎてしまいそうで、辛くなりそう…」
「自分より大変な症状の患者さんの様子を見たら、より再発への不安が強くなりそう…」
などと負の感情も出てきました…。
でも最終的には、
「見てみないと後悔することになりそう…」
「見るのがしんどくなったりしたら、見るのをやめたらいいかな」
という思いから、初回を見てみました!
感想
まず腫瘍内科医の主人公を演じる松下奈緒さん、
消火器外科医を演じる木村佳乃さん、
余命3か月のがん患者を演じる石野真子さん
とてもよかったです!
役者さんによっては自分の好みではない場合、見なかったのかもしれないのですが、
私は好きなので、すんなりとストーリーが入っていきました。
※主人公や登場人物の家庭状況や心情についての感想は省きます。
*患者さんが抗がん剤治療を行う様子が見られました。
私はルミナルAタイプの乳がんなので、
治療としては、乳房温存手術、放射線治療、ホルモン療法(現在)を行っています。
ルミナルAタイプの乳がんは、抗がん剤治療が効かないのでしていません。
乳がんの治療について調べていた時に情報として知っていた、
でも私は入ったことのない、化学療法室での治療の様子や、
副作用の脱毛、肌のかゆみ、爪の変色など、
細かく描かれていました。
そして、
治療に対する期待と、うまくいかなかった時の絶望…。
その繰り返し…。
こんなに辛い治療であれば、
治療をやめて、
「残された人生を、大切な人と、楽しく好きなことをして過ごしたい」
という患者さんの気持ちに、深く共感し感情移入してしましました。
そして治療をやめると決めたが、
朝日がのぼる光景を、大切な人と見ることができて、
その大切な人と共に、もう一度治療を続けようと決心したシーンでは、涙が溢れました。
治療して、良くなって、
大切な人と、一緒に行きたい場所ややりたいことがあるというのは、
本当に治療の励みになると思います…!
(ドラマ終盤)
木村佳乃さん演じる消火器外科医が、
松下奈緒さん演じる主人公の腫瘍内科医に、故意に近づいていたことがわかり、
複雑な展開があるように感じました。
サスペンスのようなちょっとした怖さを感じさせる演出だったので、
私としては、
そのへんのドロドロした感情とか、裏があるような関係の描写は、いらないような気がしてしまいました。
「がん」という病気に焦点を当てた、今までになかったドラマなのだから、
病気とは関係ないところでのハラハラする感じは、
果たしてこのドラマに必要なのかなぁ…と感じました。
まだ1話しか放送されていないので、この先の展開はわかりませんが、
率直な感想です…!
まとめ
この1話を見て、
自分はやはりがん患者の立場からの目線になってしまいますが、
支えてくれる家族に対して、改めて感謝の気持ちを持ちました。
一緒に治療を見守ってくれていることって、
「『家族だから当たり前』ではないんだなぁ…」
「ありがたいなぁ…」
と思いました!
そして、
がん治療というのは本人が一番辛いのは当たり前なのですが、
一番そばで見守ってくれている家族も、辛いことなのだなぁ…と改めて思いました。
病気をした本人が落ち込んでいれば、
その周りの家族は、一緒に落ち込む様子は見せずに、わざと明るく振る舞うこともあるだろうし、
もし余命宣告されているのであれば、
その人をいつか失ってしまうという、とてつもない恐怖もある…。
でも本人を前にして、思いっきり泣くことなんてできないと思うし、
そういった感情を隠さなければいけない辛さ…
ドラマを見て、がん患者の家族の心情についても自分なりに感じました。
病気のことについては、私の場合は、
正直に甘えたり、不安を話したり、泣いたり…がなかなかできないので、
一人で抱え込みがちですが、
支えてくれる家族がいるのであれば、
家族の側から見ても、
一人で抱え込まずに、一緒に乗り越えていきたいものなのだろうなと、私は感じました。
第2話は乳がんについてのお話(男性の乳がんと、20代での乳がん)なようなので、
次回も見てみたいと思います。