乳がん治療中の私が、ドラマ【アライブ・がん専門医のカルテ】2話「乳がんの話」 を見てみました。実際の「違い」と「共感」。経験談と感じたこと。(ネタバレあり)
ドラマ【アライブ・がん専門医のカルテ】2話を見てみました。
1話も見ています。
↓
感想
*乳がんの20代の患者さんの話です。
ステージ2、腫瘍が離れて2か所あるため、
全摘手術をしなければいけない状態でした。
患者さんが、病気発覚後に何冊も本買って、
病気のことについて勉強しているシーンがありました。
私もやりました(>_<)
買ったのは2冊ですが、その時も大型書店に行って、
何冊も乳がんの本を調べて、自分が一番わかりやすい内容の本を買いました。
「まさか自分が…」というとまどいと、
まだ病気のことについて何も知らない不安と、
これから自分の人生、どうなってしまうんだろうという恐怖…💦
そんな感情の中、
冷静になって(装って?)本を選んで、本を読み込んでいる状況…。
何だかその当時を思い出してしまいました。。
(まだ1年5か月前のことですが…)
実際手術を受けた私の傷は、その写真とは全く違うものでした。
〇ステージ
〇腫瘍の大きさ
〇腫瘍の数
〇腫瘍の場所
〇リンパに転移しているか など、
一人ひとり状態は違うのだと思いますが、
私は、
〇ステージ1
〇腫瘍の大きさ 1.4㎝
〇腫瘍の数 1つ
〇右胸のほぼ脇のあたり
〇リンパ転移なし。
私の傷は、もっと目立たないです…!
なので、やはり手術の前は、術後の写真とか見たくなるのですが、
あくまで参考であって、
人によって全然違うということ。。
それは良くも、悪くもですが、
こういう状態になると思い込んで、
術前にその写真でショックを受けて、手術を受けたくなくなってしまうこともあると思うし、
反対に、
術後に思ったより状態が良くなくて、ショックを受けてしまうこともあるし…。
このドラマを見た人の中で、
そういう誤解みたいなものが生まれないといいなと思いました。
*患者さんが 「何で病気は私を選んだんだろう」というシーンがありました。
これについては、私も乳がん発覚時、よく考えました…。
病気になっていない人が多い中で、
「何で自分だけ…」という気持ちになるのは、当たり前なことだと思います。
私も悲観的になったりもしますが、
時間が経つにつれて、
私は「この経験を活かしたい」と思うようになりました。
症状や状態の違いはあるとはいえ、
病気になってしまった人は、この感情を乗り越えているのだと思います。。
前向きになんてなれない時もあるし、
前向きになることがすべてではないし、
自分の感情を否定しないで、感情を感じきることが必要だと思います。
でも残された人生、ずっと後ろ向きで病気にどっぷり浸ってしまって、
楽しくない人生を送るのと、
辛いこともあるけれど、楽しいことを見つけて、
今生きていることに感謝しながら過ごしていくのを、どちらがいいか考えた時に、
私は、少しずつ前向きになりました。
*患者さんは20代ということもあり、
胸をなくしてしまうことで
「今後、恋や結婚ができなくなってしまうのではないか…」との不安が描かれていました。、
妊娠中の友達に会って、
人の幸せを喜べなくなっている自分が嫌になってしまうシーンがありました。
私は、結婚と出産を終えた後の発覚だったので、
患者さんのその不安な心情は、本当に辛いことだと思いました。
そして、病気になってからの友達関係も難しいところもありますね…。
私は、人の幸せはいつも通り嬉しい気持ちになることができたのですが、
自分の病気の話をするのは、
やはり何か抱えているものがある人、
抱えていなくても、人の気持ちがわかる人(本当に共感してくれる人) だけにして、
幸せ一直線の、人の気持ちなんてわからなそうなお気楽?な人には、絶対に話しませんでした。
病気になって、友達に対する思いに気づいたことも多かったです。
*患者さんがそんな悩みと葛藤を、診察室で医師に話す場面がありました。
ドラマですので、こう描かれているのだと思いますが、
正直なところ、実際はこんなに診察室で先生に話せる状況ではないと思います…。
乳腺外科の待合室には、常にたくさんの人が待っているし、1時間超す待ち時間なんて当たり前です。
私の主治医もとてもいい方で、話は聞いてくれると思いますが、
自分は、やはり次待っている人のことが気になって、
症状や、治療についてわからないことなどだけ話して、手短になってしまいます。
主治医が支えになってくれることは確かですが、
こんなにじっくりと医師に話を聞いてもらったりすることも、
現状はなかなか難しいのではないかなぁと思いました。
*患者さんが手術前に、 術後ブラを買おうとしているシーンがありました。
私は術前の看護師さんからの説明で、
「術後は、授乳ブラ(前開きタイプ)でよいので、用意してくださいね。」
「まだおうちにありますか?」
と聞かれましたが、
乳がんになったことで、娘の一人っ子が確定した時点で、処分してしまっていました💦
ドラマのように、病院内のコンビニなどでも「術後ブラ」として売られているようですが、
値段が高いそうです!
子ども服のお店などの妊婦さんのグッズが売っているコーナーで、
授乳用のブラを買う方が安いとのことでした。
なので、私も西松屋やバースデーに行ったときに、
また授乳用のブラを買いました。
前回買ったときは、
「どんな子どもが生まれるかなぁ♡」とわくわくしながら買ったブラですが、
まさかもう一度、
しかも乳がんの手術のために、このブラを買うなんて思いませんでした…💦
この複雑な感情を抱きながら、購入したのを今でもしっかり覚えています…(>_<)
*20代患者さんと同じ、ステージ2の全摘、がんサバイバーの方が身近なところにいて、その人の話を聞いて、
また術後の胸の様子を見て(再建という方法を知る)、
前向きな気持ちで手術を決意するシーンがありました。
やはり、どんなに強く見える人でも、
不安だし、逃げ出したい気持ちになるし、
はじめから前向きになんかなれないものだと感じました。
でも実際に体験した人の話を聞いたり、実際に見たり、
その人が現状どう過ごしているのかを知ることができると、
良い兆しが見えやすいのではないかと思いました。
*そして手術が始まる前のシーンがありました。
手術なはやはり不安な気持ちになる…
でも、その気持ちを打ち消すかのように、
しっかり治療していこうとする決意の気持ちが、表れているように感じました。
自分の手術直前の感情を思い出して、泣きました。
「手術が失敗するかもしれない」なんて思っていないし、
今生きるか死ぬかのことではないともわかっているのですが、
不安は不安なんですよね…。。
私は、家に残してきている主人と娘のことをやはり考えたように思います。
「また元気に会えるかな」
ただそれだけだったように思います。
これを書いている今、また思い出して泣けてきていますが…💦
今、元気に2人と暮らしている現状に、
本当に感謝しなければいけませんね☆
*珍しいという男性の乳がん患者さんの話もありました。
その母親が乳がんということで、
もしかしたら遺伝性乳がんであるかもしれないとのことでした。
その男性患者さんには娘さんもいるので、
もし遺伝性乳がんであれば、娘さんにも遺伝がある可能性もあるかもしれないとのことで、
医師は遺伝性の乳がんなのかを調べる検査があることを伝えます。
そしてその検査は、その患者さんの状態だと保険適用外になり25万ほどかかるとのことでした。
遺伝性乳がん…。。
私が最も恐れていることです…。
私の親族に乳がんの人はいなくて、現状ではおそらく遺伝ではないと思うのですが、
自分の娘のことを考えてしまうと、
娘に遺伝してしまったらどうしよう…とよく考えてしまいます…。
まだ小さいから…と、この不安な気持ちを持たないように、
このことから避けてしまっていた部分があったと思います…。
もし娘も乳がんになってしまったら…と考えると、申し訳なくなり、
必ず涙が出てきて辛くなります。
この遺伝については知識がまだなく、しっかりと情報を調べることも恐ろしくなってしまって、まだよくわからない状況です。
でもこのドラマを見て、
目を背けずに、しっかりと勉強しなければいけないと思いました。
抗がん剤治療をする方の助けになりたいという思いや、
思いやりあるその患者さんの結末に、泣きました。
まとめ
やはり見終わった後は、
自分は病気なんだという感情に浸ってしまう…💦
そして当時の感情を思い出して、辛くなってしまう…💦
でも、
今元気に生きていることに感謝して、
前向きに、大切に過ごしていきたくなります。
本当に、きれいごとではなく。
そしてこうやってブログに書いてみることで
自分の中でも感情がまとまり、気持ちが落ち着いていきます!
最近、人との関係でモヤモヤしていることがあったのですが、
なんだかどうでもよくなってきました…!
もっと感謝しなければいけないことがたくさんあるし、
そんなことで悩んでる時間がもったいないなぁと思いました!
つい長文になってしまいました💦
読んでくださった方、本当にありがとうございました(^^)