乳がん宣告後の精神状態~2日後から吹っ切れる、1カ月経った今
乳がんを宣告された日と、次の日は精神的にかなり不安定でした。
でも3日目の午後、何がきっかけだかわかりませんが、ふと吹っ切れました…!
午前中はまだ不安定で気分は落ち込んでいました。
本やネットの情報では、がん宣告された日から2週間ほど経っても気分の落ち込みがひどいと、適応障害やうつ病になってしまう例もあると知りました。
昨日の、一人になるのが怖いという不安から、精神がどんどん悪化してしまうのではないかと思い、もしもの時のために、薬局で市販の安定剤を買いました。
そこに鎮静薬も置いてあったので、とっさに一緒に買ってしまいました。
夫は毎週1泊で県外に出張があるので、一人の夜(娘はいますが)が怖くなると思ったのです。
こういった薬を買うのは初めてです。
事前にネットでこういう薬があるということを調べ、薬局で悩むことなく手に取り、すぐ購入したということはそれだけの精神状態だったのだなと今は冷静になって思います。
精神的に一度崩れてしまったらどんどんと戻るのが難しくなるから、少し薬に頼ってでもなんとか食い止めたいと思ったのだと思います。
薬を買っておくことで精神安定になったということもあったと思います。
そしてふと、「悩んでいてもしょうがない」と思えるようになりました。
私は今すぐ生きるか死ぬかの心配がないからそうなのかもしれません…。
それでも、小さい子どもがいながらの今後の治療、副作用、お金、今後一生の再発の不安を抱えなければいけない…と悲観的にずっと考えていたのですが、「とにかくやれることをやろう」と思うようになり、やるしかない!と前向きになりました。
やっぱり一度は精神的に落ちたからそうなることができたのかわかりませんが、悩んで泣いて考えたことも、無駄ではなかったのだと思うことができました。
そして食欲も戻ってきて、ごはんをおいしく食べられるようになりました。
1カ月経った今は、がんのことを忘れることも増え、日常生活を送れています。
とっさに買った精神安定や不眠の薬を1錠も使うことなく、夫の出張中でも不安になることは全くなく(一人時間を大いに楽しんでいます 笑)、がん宣告以前の生活に戻れています。
もっと大変な病気をされている方や、先日の北海道での地震の悲しいニュースなど、今まで人ごとのように見てしまっていたのですが、「元気に生きていること」に感謝ができるようになりました。
なぜがんになってしまったのか…を考えてもしょうがないのですが、物事についての考え方が良い方向へ変わったり、いろいろと学ぶことで自分が成長できる、視野が広がる、人の気持ちや痛みが少しわかってあげられるようになる という点で、よかったと思えるようになりました。