りんブログ

からだとこころを整えたい*きっかけは、乳がん

乳がん宣告の日②~今後のお金の心配、急遽MRI検査、その内容と費用、紹介状などをもらう

急に乳がん宣告をされ、車で涙をこらえながらなんとか家に到着。

頭が整理できないので、娘にiPadYouTubeを見せている間、急いで携帯で乳がんについての情報を調べました。

その間、出張先から新幹線で帰路に向かう夫とメールをし、お互い気持ちは前向きになろうとネガティブな言葉は使いませんでした。

 

急遽、今日の午後MRI検査をすることになったので、検査3時間前までに食事は終えてくださいとクリニックで言われましたが、昼食を食べる気にはなりませんでした。

娘に冷凍食品の焼きおにぎりやらグラタンを食べさせ、ずっとネットで乳がんについて調べていました。

 

まずは「ステージ1の5年生存率」とか、「ルミナルA」って何なのかを調べました。

(後日、ブログに詳しくまとめようと思います)

 

そのうちにやっと、治療にお金がかかることに気がつきました…。

 

夫には死亡保険、医療保険にがんの特約をつけた保険に入っていましたが、私は県民共済のみ。

自分ががんになるなんて思ってないし、まだ30代半ばだし、稼ぎのない専業主婦なので、しっかりとした保険はいらないと思っていました。

 

「がん=死に近い」

イメージがあった私なので、生存率とかを調べても、いくら初期のがんでも長くは生きられない?!とか、治療の副作用ってきつそうっていうイメージしかなかったので、

それに加えて、お金の心配も出てくると、頭の中はぐちゃぐちゃでした。

 

そんなこんなしているうちに、夫が家に帰ってきてくれました。

直属の上司には事情を話したところ、とても心配してくださったそうで、今日の早退、明日あさっての有給を勧めてくださったそうです。とてもありがたかったです。

 

家で夫に娘を見てもらって、一人でまたクリニックに行こうと思っていましたが、夫が送ると言って運転してくれ、娘は車内で昼寝をしたため、MRI検査が終わるまで車で待っていてくれることになりました。

 

< MRI検査>

検査の予約時間前にクリニックに入ると、すぐ呼ばれました。

検査着に着替えます。検査室は金属がダメなため、指輪や飾りのついた髪ゴムをはずしました。

そしてまず造影剤を点滴で身体に入れて、しばらく椅子に座って休みます

午前も担当してくれた若くてかわいらしい看護師さんが「お子さん預けられたのですか?」「急で大変でしたね」と優しく声をかけてくれ、気持ちが和みました。

午前に、造影剤のごく稀な副作用(けいれん、呼吸困難、吐き気など)の同意書にサインをしましたが、私は全く副作用は感じませんでした。

 

次に検査室に入り、「検査中工事現場のような大きな音がするので耳栓をしてください」と言われ、技師さんが耳に入れてくれました。

ここでまたどんな音がするのか不安でいっぱいになりました…。

 

検査着の前を開けて胸が出るようにしてから、造影剤の点滴をしたまま、検査台にうつぶせになります

顔の部分にはドーナツ枕が置いてありそこに顔をうずめるのですが、

このまま30分ほど全く顔を動かしてはいけません。その位置でよろしいですか?」と聞かれ、このまま全く動けないってきついなぁ…と、さらに緊張しました…。

足元にはバスタオルをかけられ、手は万歳をしているように上に上げ、

途中動いてしまうと始めからやり直しになってしまうので、動かないようにお願いします」と言われました。

「体調が悪くなった場合は、これを握って知らせてください」と、手の平におさまる程度の手動の空気入れのようなポンプを、右手のところへ置かれました。

 

いよいよ検査が始まります。

 うつぶせでドーナツ枕に顔をうずめているので、目を開けても真っ暗で何も見えませんが、閉塞感がありました。

まず、冷たい風が検査機から吹いてきて、このまま30分だったら寒いなぁと考えていました。

でもすぐに気にならなくなり、音が鳴り始めました。

正確には思い出せないのですが、ガガガガ、ゴゴゴー、ジージーとか擬音で表わせるようなそんな音でした。でも十何種類かは違う音が鳴っていました

そして確かに工事現場の音に似ていました

耳栓をしていたので、私は慣れてしまえば怖さはなく、楽にしていました。

 

今度は、動かしてはいけない頭や顔、手の位置が気になってきました。

でもだんだんと、30分のこのままじゃ顔に丸い跡がついちゃうなぁとか、そんなのんきな事を考えられるようになり、おそらく15分くらい過ぎた後は、「動かしてはいけない」と意識していたものが、慣れて楽になり、後半の時間の方が早く過ぎたように思います。

 途中2回くらい技師さんが、「大丈夫ですか?」「あと10分くらいです」「がんばってください」と言ってくれました。

 

ようやく終わり、ゆっくりと起き上がり、検査着を整えてもらって、歩いて検査室を出ます。

椅子に座って、看護師さんに点滴をはずしてもらい、着替えて終了です。

 

 

閉所恐怖症の人などは、MRI検査の閉塞感が辛いだろうと感じました。

私は恐怖症ではないですが、閉じ込められる感じで、大きな音が鳴って、なおかつ全く動いてはいけない30分と言われると、なかなか不安でとても緊張しました。

でも私はMRI検査について全く知らなかったので、体験を聞くなど、情報を少しでも知っていればもっと楽にできたのではないかと思います

 

MRI検査を含めた費用は、16490円でした。

 

今となっては、大病院でのCT検査の方が金額が高かったので驚きませんが、

病院でこんな額を支払ったことが今までなかったので、会計時にびっくりしました…。

多めにお金を財布に入れてきてよかった…と思いました…。

 

 

造影剤(ガドリニウム)を使ったMRI検査をした場合は、

・薬は尿と一緒に体の外に出ていく

水分1~2リットルを目安に取り、トイレへ頻繁に行く

・薬は通常24時間以内に外に出る、優れないと数日間体に残る方もいる

・くしゃみ、かゆみ、蕁麻疹、息苦しいなどの副作用が出た場合は、病院へ連絡

 

ということでした。

 

私の場合、副作用はありませんでした。

 

 

そして、お会計の後にしばらく待つように言われ、大病院への紹介状と画像のCD-ROMと検査のプレパラートが入っている封筒をもらいました。

「今日明日で病気が悪くなることはありませんが、できるだけ早く大病院での初診の予約をお取りください」と言われ、大病院の電話番号や予約の仕方が書いてある用紙も、一緒にもらいました。

 

 このクリニックは今日で終わりです。

次からは大病院での検査、治療が始まります。